【校務DX】会議の「あとで書く」をゼロに。生成AI議事録アプリ『校務のミカタ』誕生!
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- 11 分前
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はじめに:なぜ、今「校務の効率化」が必要なのか
日本の教育現場は、今、大きな転換期を迎えています。
文部科学省の調査でも明らかになっている通り、小学校教員の約6割以上が「事務作業の多さ」を深刻なストレス要因として挙げています。授業準備や児童生徒への対応に充てたいはずの時間が、膨大な「書類作成」によって削り取られているのが現状です。
特に、学年会、職員会議、研修会……。学校には多くの会議がありますが、その後に待っている「議事録の作成」と「ToDoの整理」は、記憶を掘り起こしながらWordや校務支援システムに打ち込む、非常にエネルギーを消耗する作業です。
「既存の校務支援システムはあるけれど、操作が複雑で結局手書きの方が早い」「データ連携が弱くて、結局二度打ちしている」……。そんな現場のリアルな悩みから生まれたのが、今回ご紹介する『校務のミカタ』です。
これは、重厚で使いにくい「システム」ではなく、先生の横でサッとメモを受け取り、一瞬で書類の形に整えてくれる「軽やかなツール」です。
目次
1. 現場の不満から生まれた『校務のミカタ』の正体
多くの学校ですでに「校務支援システム」は導入されています。しかし、なぜ先生方の負担は減らないのでしょうか。
それは、多くのシステムが「管理・記録」を主目的としており、「作成する過程」をサポートしていないからです。
『校務のミカタ』は、Googleの最新AI「Gemini」を活用した、議事録・ToDo自動整形アプリです。
最大の特徴は、「整っていない情報」を投げ込めることにあります。
LINEのように、思いついた時に短い文で発言を送信する。
ボイスレコーダーの文字起こし結果をそのまま貼り付ける。
これだけで、AIが文脈を読み解き、「何が決まり」「誰がいつまでに何をすべきか」を自動で抽出します。

2. 既存システムとの決定的な違い:「フロントの自動化」という考え方
これまでのICT活用は、システムに合わせて人間が入力方法を変える必要がありました。
しかし、『校務のミカタ』が目指すのは「フロント(入り口)の自動化」です。

このように、既存の「重いシステム」に入る手前の段階で、AIが「下書き」を完璧に仕上げてくれる。これが、現場のフローに即した本当の効率化です。
3. アプリの構成と導入方法
『校務のミカタ』は、非常にシンプルな3つのファイルで構成されています。
専門的な知識がなくても、以下の手順で使い始めることができます。
同梱ファイル
index.html:アプリの顔となる画面(ブラウザで開きます)
style.css:目に優しいグリーン基調のデザイン設定
app.js:AIとの通信を行う頭脳部分
導入ステップ
フォルダ内の index.html をダブルクリックしてブラウザ(Chrome等)で開きます。(Windowsの場合、ブラウザ上でwin+Oでファイルを選択することでファイルを選択することが出来ます。)
右上の [API設定] ボタンをクリックします。
取得したGoogle GeminiのAPIキーを入力し、保存します。
これだけで準備完了です。あとは、左側のチャット画面に会議の内容を打ち込んでいくだけです。
4. 【実践例】バラバラなメモが「決定事項」に変わる瞬間
実際に、ある日の学年会でのやり取りを想定してみましょう。
先生が入力するのは、以下のような「生」のメモだけで構いません。
この、主語が抜けていたり、口語体だったりする情報を『校務のミカタ』に投げると、以下のように自動整形されます。
AIによる出力結果(例)
このように、Wordに清書する手間が一切不要になります。出力されたテキストは「全部コピー」ボタンでクリップボードに保存されるため、そのまま学校指定のフォーマットに貼り付けるだけです。
5. 活用シーン別のメリット
① 学年会・分掌会議
少人数の会議では、議事録担当が不在のことも多いはずです。各自がスマホやPCから「決定事項っぽいこと」をメモに入れておくだけで、会議終了と同時に議事録が完成します。
② 長時間の職員会議
音声文字起こしアプリ(CLOVA Noteなど)のテキストを、このアプリに貼り付けてみてください。1時間を超える会議のログから、重要なエッセンスだけを抽出したアジェンダ案まで作成してくれます。
③ 行事の実行委員会
体育祭や文化祭など、やるべきこと(ToDo)が山積するイベント。
「誰が何をするか」が曖昧になりがちですが、AIが担当者別にタスクを整理してくれるため、指示漏れを防ぐことができます。
6. 生成AIを安全に使うための「校務ハック」
生成AIを校務に導入する際、最も気になるのが「セキュリティ」と「プライバシー」です。
『校務のミカタ』を安全に使いこなすための3つのルールを提案します。
個人情報は入力しない:
児童生徒の名前は「Aさん」「出席番号1番」などの伏せ字、あるいは「数学が苦手な生徒」といった属性表現に置き換えるのが鉄則です。
AIの回答を「信じすぎない」:
AIは稀に「もっともらしい嘘(ハルシネーション)」をつくことがあります。出力されたToDoの担当者が間違っていないか、最後に目視でチェックする習慣を持ちましょう。
既存のルールを尊重する:
このアプリは、既存の校務支援システムを「置き換える」ものではなく、「補完する」ものです。最終的な公式記録は、必ず学校指定の場所へ保存してください。
7. まとめ:事務作業を減らし、子どもと向き合う時間を生み出す
『校務のミカタ』を制作した理由は、技術を自慢するためではありません。
「先生が、先生にしかできない仕事に集中できる環境」を取り戻したかったからです。
議事録作成に費やしていた30分が、このアプリで5分に短縮されれば、残りの25分で子どもたちのノートに一言添えたり、悩んでいる生徒に声をかけたりすることができます。
事務作業はAIに任せ、先生は「心」を使う仕事へ。
『校務のミカタ』が、あなたの毎日の心強いパートナーになれば幸いです。
【ダウンロードのご案内】
note記事よりダウンロードしてください。 https://note.com/jishunotebook/n/n4e4445b011ea
さあ、今すぐあなたのブラウザで『校務のミカタ』を起動し、次回の会議から「議事録作成」のストレスから解放されましょう!
今回はこれで終わりです。次回もお楽しみに!
<自習ノートについて>
当社では教育機関向けの生成AI導入支援サービスも提供しています。生成AIの導入からその効果的な活用方法、さらに継続的なパフォーマンス分析・改善までを一気通貫でサポートします。
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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!





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