今回は、株式会社明光ネットワークジャパンの社内ベンチャーであるGoGood株式会社の増田様に、ハウスエージェンシーとしての立場から自社の事業展開や自習ノートを活用したビジネスの展開について詳しくお伺いしました。
Q:増田様のお仕事について教えてください。
増田様「GoGood株式会社は、個別指導の明光義塾を運営する株式会社明光ネットワークジャパンの社内ベンチャーとして立ち上がった会社です。弊社には2つの側面があり、一つは明光ネットワークジャパンに向けたハウスエージェンシーとしての側面、もう一つは明光義塾などの教育ビジネスで培ってきたデータやノウハウなどを基にして新たなビジネスに広げていく側面があります。特に私は明光義塾向けのハウスエージェンシーとしての対応が多い立場で、広告代理店的な色合いが強いです。また、外部の企業様向けに、スマホ学習アプリの広告などの営業も行なっています。」
-親御さんに受け入れられやすい広告媒体
Q:増田様が感じる自習ノートの魅力を教えてください。
増田様「まず、親御さんに受け入れられやすい媒体であることが魅力的だと感じました。今の子どもたちはスマホやタブレットを使用して勉強をしている場面が多く見られますが、親御さんから見た時の”勉強をしている姿”というのは、机に向かってノートに何かを書いている時だというのはまだまだ聞くご意見です。
広告媒体でありながらも、親御さんにとって”勉強に使用できるもの”と思っていただけるノートをお渡しできることは、学習塾として親和性も高く、説得力に繋がる部分もあると思うので良いなと思いました。
また、ノートは実際に手に取れるという点で、リアル感があるということも良いと感じているポイントです。例えば、アプリで画像をプレゼントしても当人同士だけで完結しますが、ノートというリアルな人と人との繋がりの間にある誰からも見えるものを提供することで、大人数の友達同士で盛り上がれるネタになるのではないかと思っています。」
-キャラクターやアプリを自由にアピールでき、デジタルとの架け橋になる
Q:自習ノートの活用の背景を教えてください。
増田様「今回は、ちょうどサボローというキャラクターを世間により知ってもらおうという時期でした。また、サボローをテーマにしたスマホの学習アプリもできたタイミングでした。自習ノートはアピールしたいものを自由にアピールできるので、何としても世に広めたいと思っていたキャラクターとアプリをアピールしようという前提で検討を始めました。特に、スマホのアプリをリアルで塾生以外の子ども達に直接アピールする機会はなかなかないので、そういう意味でも良い媒体と感じていました。
そもそもなぜデジタル会社である弊社(Go Good)がアナログの紙媒体である自習ノートに注目したかと申しますと、小学生でも既に6割以上、中高生では93%以上がスマホを所有しているなか、未成年保護の観点から小中学生にデジタルアプローチするのが難しい状態です。自習ノートであれば、紙媒体経由からデジタルにシフトできるのでは?と考えたのがきっかけです。またグループで展開する明光義塾の販促においては、ダイレクトにノートとの親和性が高いと考えました。」
Q:今回の自習ノートで工夫した点があれば教えてください。
増田様「表紙・裏表紙もオリジナルにできるオプションを活用して、目を引く派手なデザインにしました。女性社員の方が「子どもが学校で色々もらって来るものの、殆どはもらって来たことすら気づかない」と言っていましたが、今回のデザインは子どもが学校で受け取る多くの配布物に埋もれずに、親御さんにも気づいていただけるような目を引くデザインにできたと思います。」
-予想していなかったエリアの生徒さんからの反応を得られた
Q:自習ノート配布後の反応はどうでしたか?
増田様「実際に配布した自習ノートを塾に持ってきてくださった生徒さんがいました。元々明光義塾に通っている生徒さんが持って来るケースと、新しく入塾を検討する生徒さんが持って来るケースがありましたが、後者に関しては新しく入塾するきっかけになるという点で現場の方には喜んでいただいていました。」
Q:自習ノートを実施して良かった点があれば教えてください。
増田様「今回の自習ノートの配布で「その学校からも来るんだ!」という発見を得られました。教室にはそれぞれの想定する商圏がありますが、その中でも距離が近い学校や今いる生徒さんが多くいる学校を営業対象のメインとして考えがちで、ターゲットとして見てはいるもののなかなか営業をできない学校もありました。
今回は、自習ノートを活用することで普段は手をかけることが簡単ではないエリアの学校にも営業することができ、結果として、予想していなかった学校に通う生徒さんから反応を得ることができたので、その点が良かったと思っています。」
Q:その他に感じた自習ノートの良さはありましたか?
増田様「子どもたちに知ってもらうためには”学校の先生から渡してもらう”というのはすごく大事だと感じているので、自習ノートを活用することで学校を通して子どもたちにアピールできるのはとてもありがたいです。一昔前は、校門の前で配っていると先生が来て「いつもありがとう」と喜んでくださっていましたが、コロナをきっかけにリアルのコミュニケーションを減らさなければならないという動きから、年々校門の前で何かを配布することがNGになっている学校が増えてきています。
配布したチラシを道端に捨てられてしまうことからチラシ配布も難しくなっているところもあり、今はリアルの世界で子どもに対してのタッチポイントを作ることが難しくなってきているので、学校を通してアピールできる点はとても良いと感じています。」
-自習ノートを活用してみて
Q:今回初めて自習ノートをご提案いただきましたが、提案してみていかがでしたか?
増田様「今回は明光義塾での実施でしたが、他のお客様にも提案できそうだと感じました。例えば、地方のお客様だとそのエリアだけで集客できれば良いというご意見も多いので、地方の生徒さんの認知度を上げるための施策として提案できるのではないかと感じています。」
Q:自習ノート営業担当者の対応はいかがだったでしょうか。
増田様「今回、約200教室で自習ノートの配布を実施しましたが、教室ごとに審査の対象となる学校のリストを作成していただいたことが良かったです。
審査にかけたい学校を現場の担当者が選べるように仕組みを整えていただけたので、スムーズに進行できました。
また、レスポンスも非常に早く、今日聞いたことが明日には返ってくるので、その点もありがたかったです。」
GoGood株式会社様では、自習ノートが親御さんに受け入れやすく、実際の手に取れるリアルな媒体である強みを生かした施策を実施いただきました。また、お話いただいた施策では営業難易度の高い学校に対しても結果的にアプローチする機会ができ、自習ノートの可能性が広がりました。
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