AIで授業の自動記録と要約が簡単に!教育現場で役立つ活用術4選
- 自習ノート2
- 10月31日
- 読了時間: 6分
自習ノートの広報です。(コーポレートサイトはこちら)*当社では、教員や学校、教育委員会向けにAI技術を活用することで、教育現場での業務負担を軽減し、生徒一人ひとりに最適な学びの環境を実現するためのお手伝いをしています。(詳しくはこちら)
はじめに
教育現場でのAI技術の活用が急速に進んでいます。特に授業の自動記録と要約は、教員にとって時間と労力を節約できる魅力的な技術です。この記事では、これからAIを教育現場で取り入れたいと考えている教員の方々に向けて、授業の自動記録と要約に使える具体的なAI活用方法を4つご紹介します。それぞれの事例にプロンプト例や生成例も含めて解説しますので、実際の活用イメージが湧きやすくなれば幸いです。
目次
1. 授業の自動記録と要約ができるAIツール
活用事例1: 録音した授業をAIで文字起こしし、要点を抽出する
授業を録音し、その音声データをAIで文字起こしすることで、授業内容をテキストとして記録できます。これにより、後から授業内容を振り返りやすくなります。さらに、AIは重要なポイントを抽出することもできるため、生徒に配布する際には要点がまとめられた形で提供することが可能です。
ツール例:Google Speech-to-Text、Otter.ai
プロンプト例:「この音声ファイルを文字起こししてください。そして、授業の重要なポイントを3つに要約してください。」
生成例:
文字起こし:「今日は地球環境の保護について学びました。気候変動の原因やその影響を理解することが重要です…」
要約:「1. 地球温暖化の原因と影響、2. 持続可能なエネルギーの重要性、3. 生徒ができる具体的な行動」
活用事例2: リアルタイムで授業を自動記録し、即時要約
リアルタイムで授業内容を記録し、授業後すぐに要約を生成する方法もあります。これは特に学年が上がり、授業内容が複雑になるほど効果的です。授業が終了したらすぐに要約を生徒と共有できるため、復習や自習に役立てることができます。
ツール例:Microsoft Azure Cognitive Services、Rev AI
プロンプト例:「このリアルタイムの授業内容を記録し、終了後に要約を生成してください。」
生成例:
リアルタイム記録:「今日は生物学の授業で、細胞分裂と遺伝子の複製について学びました…」
要約:「1. 細胞分裂のプロセス、2. 遺伝子複製の仕組み」
2. ノートの自動要約と共有
活用事例1: 授業で配布した資料の要点をAIでまとめる
授業で使用したスライドや資料をAIに取り込み、要点だけを抽出して生徒に配布することで、理解の手助けができます。AIが資料の膨大な情報から重要な部分をピックアップしてくれるため、資料を読む時間を節約できます。
ツール例:ChatGPT、SummarizeBot
プロンプト例:「この授業スライドの要点を3つにまとめてください。」
生成例:
要点:「1. 健康的な食生活の重要性、2. バランスの良い食事の具体例、3. 日常生活での取り入れ方」
活用事例2: 生徒のノートを自動でまとめて配布
生徒が授業中に取ったノートをAIで収集・要約し、クラス全体で共有することで、欠席した生徒や授業に集中できなかった生徒の復習を助けます。
ツール例:Notion AI、Evernote AI Note Summary
プロンプト例:「このクラスのノート内容を自動要約し、配布用に整理してください。」
生成例:
ノートの要約:「1. 国際貿易の基本的な概念、2. 輸出と輸入の仕組み、3. 世界経済における貿易の役割」
3. 生徒の理解度チェックを支援するAI
活用事例1: 要約を基にした簡単なクイズ作成
AIが授業の内容から理解度チェックのためのクイズを自動生成することで、生徒が授業内容をどの程度理解したかを把握するのに役立ちます。クイズ形式にすることで、学習の定着がより促進されます。
ツール例:Quizlet、Kahoot!
プロンプト例:「この授業内容を基に、3問のクイズを作成してください。」
生成例:
クイズ:「1. 地球温暖化の原因は?、2. 持続可能なエネルギーの例は?、3. 私たちができることは?」
活用事例2: 自動で生徒の反応や質問を収集・分析
AIが授業中に生徒の質問やリアクションを収集・分析することで、理解が不十分な箇所を把握し、次の授業で補足説明ができます。これにより、生徒の理解度をリアルタイムで評価し、即座に改善策を講じることが可能です。
ツール例:Mentimeter、Sli.do
プロンプト例:「この授業中に収集された質問を要約し、頻出するテーマを分析してください。」
生成例:
分析結果:「多くの生徒が気候変動のメカニズムに疑問を持っている。次回の授業で詳しく説明する必要がある。」
4. 授業内容の要点だけをまとめて提供
活用事例1: 授業内容の要点のみを自動的にピックアップ
AIは授業内容の中で重要なポイントだけを抽出し、要点を生徒に提供することで復習の負担を軽減します。生徒は要点を中心に復習することで、効率よく学習内容を理解できます。
ツール例:ChatGPT、BERT-based Summarization Models
プロンプト例:「授業内容の要点だけをまとめてください。」
生成例:
要点まとめ:「1. 水の循環の仕組み、2. 大気の成分と役割、3. 環境保護の重要性」

活用事例2: 生徒の学年に合わせた難易度の要約を作成
AIは生徒の学年や理解度に応じて内容を調整した要約も可能です。低学年の生徒にはシンプルな言葉で、高学年には専門用語を交えた形で要約を提供することで、適切な学習支援が行えます。
ツール例:Grammarly、Hemingway Editor
プロンプト例:「この授業内容を小学4年生向けにわかりやすく要約してください。」
生成例:
簡易要約:「水は空から降って、地面にしみこみ、また空に戻るサイクルがあるんだよ。」
まとめ
AIを教育現場に活用することで、授業の自動記録と要約が簡単に行えるようになり、教員の負担を軽減できます。この記事で紹介した活用術を試すことで、効率的に授業内容を記録・要約し、生徒の理解度を高める手助けができるでしょう。
今回はこれで終わりです。次回もお楽しみに!
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