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ChatGPTで職員会議の議事録を自動作成!― 学校業務を効率化する「議事録作成ちゃん」の実践例 ―

はじめに

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学校現場では、毎月のように開催される職員会議・学年会・教科会など、多岐にわたる会議が日常的に行われています。

しかし、その準備や記録作成には膨大な時間がかかり、教員の大きな負担となっているのが現状です。特に「議事録の作成」は、内容を整理して形式にまとめる作業が煩雑で、担当者にとって大きなストレス要因でした。


そんな中、ChatGPTを活用して議事録作成を自動化する取り組みが進んでいます。今回紹介するのは、「職員会議向け議事録作成ちゃん」というGPTボット。


入力欄に「会議日」「場所」「議題」「決定事項」などを入れるだけで、誰でも整った議事録を数分で生成できる優れものです。


目次


1. 職員会議とは?その目的と課題


学校の中核を担う重要な会議

日本の学校における「職員会議」は、学校運営の方向性を決める中心的な会議です。全教職員が参加し、校長や教務主任からの報告、行事準備、学年報告、生徒対応などが話し合われます。おおむね月1~2回、水曜日の14:30〜16:00に開催されることが多いです。


議題の具体例

  • 学校行事(文化祭・卒業式・防災訓練など)の進捗報告

  • 生徒指導・特別支援に関する情報共有

  • 体罰・アレルギー・安全管理の研修報告

  • 校務分掌(係活動)からの提案・確認


教員が抱える課題

多くの学校では、議題の準備や議事録作成に1〜2時間以上かかることも珍しくありません。しかも議事録のフォーマットは学校ごとに異なり、「決定事項」「担当者」「期限」などを整理するのもひと苦労です。結果として、「本来の教育活動に使う時間が削られている」という現場の声が上がっています。


2. ChatGPTが議事録作成に向いている理由


ChatGPTの特長は、「入力した情報を構造化して整形出力できる」点にあります。議事録は「定型文+可変情報」で構成されているため、AIとの相性が非常に良いのです。


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また、ChatGPTのカスタム機能を利用すれば、学校ごとの書式に合わせた出力が可能。「議事録作成ちゃん」はまさにこの点を活かしたツールです。


3. 「議事録作成ちゃん」の使い方



STEP1:会議の基本情報を入力

最初に以下のような項目を入力します。

会議名:令和7年度 第11回職員会議  
開催日時:2025年11月10日(月)16:30~17:00  
場所:職員室  
参加者:各学年主任  
欠席者:なし  
議長:山田太郎(校長)  
書記:佐藤花子(教務主任)

この時点で、AIが自動的に「基本情報」セクションを整形し、見やすい体裁で出力します。


STEP2:議題と決定事項を入力

次に、議題ごとの内容を入力します。

議題1:12月の行事予定と分担  
決定事項:食育指導を実施する。  
担当者:3学年主任  
期限:12月10日  

議題2:自転車安全教室開催について  
決定事項:南警察署を招いて2月開催。各学年で事前ビデオ学習を実施。  
担当者:各学年主任  
期限:1月末まで

AIはこの入力を解析し、きれいなレイアウトで箇条書きの議事録を自動生成します。

STEP3:次回会議情報を追記

最後に次回の予定を入力します。

次回会議日時:11月27日(木)16時半~  
予定議題:終業式について

これにより、完成版の議事録が下記のように出力されます。

4. 実際の出力例と効果


✅ 出力例


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このように、手動でWord文書を整える必要がなく、わずか数分で完成版が出力されます。

5. 学校会議を効率化する6つのポイント

学校会議全体の効率化には、次のような工夫が効果的です。


① 事前共有フォルダの活用

Google DriveやLANDISKに「職員会議資料」フォルダを設け、議題確定時刻(例:前日18時)をルール化。


② 定刻開始の徹底

職員50名の会議が10分遅れると、約8時間の人件費損失に相当。遅刻者がいても時間通りに開始する文化をつくる。


③ 議題提出フォーマットの統一

「提案理由・具体的内容・実施時期・必要経費」を構造化して提出。→ AIが整形しやすく、当日の説明時間も短縮。


④ 司会による時間配分管理

全体90分を上限とし、議題ごとに20分以内で進行。必要に応じて運営委員会で事前検討を行う。


⑤ 学年会の年間計画化

学年主任が7つの機能(組織づくり、課題統一、行事打合せなど)を月ごとに配置し、無駄のない会議運営を実現。


⑥ AIによる議事録自動化

ChatGPTを活用した「議事録作成ちゃん」によって、書記の負担が90%以上削減。手書きメモや録音からの文字起こしも不要に。


6. 今後の活用と発展可能性


この「議事録作成ちゃん」は、職員会議だけでなく、以下のような用途にも応用できます。

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今後は、Googleフォームやスプレッドシートと連携して入力を自動反映→議事録PDF化まで行う構想も可能です。さらに、音声入力やリアルタイム要約機能と組み合わせることで、「会議しながら同時に議事録を完成させる」未来も現実的です。


まとめ


本記事では、ChatGPTを活用した「職員会議向け議事録作成ちゃん」の導入事例を紹介しました。

  • 会議名・日時・議題を入力するだけで、整形済みの議事録を自動生成。

  • 書記の作業時間を90%以上削減。

  • 学校全体の会議効率化にも大きく貢献。


AIを活用することで、教員が本来の教育活動に集中できる時間を取り戻せます。これからの学校運営は、「効率化 × 教育の質」の両立が求められます。ChatGPTをうまく使いこなすことで、より柔軟でスマートな学校経営を実現できるでしょう。


今回はこれで終わりです。次回もお楽しみに!

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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!


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